2024/7/25時点で、保有していた『売りポジション』は解消されました。
しかし急落による影響で、『買いポジション』をやや保有しておりますので、相場がさらに逆行した場合は、状況分析含めて随時報告をいたします。
以下、当時の状況による解説となります。
約1年ぶりに含み損が5%を超過致しました。
含み損割合が多い通貨ペアの状況と見解について解説致します。
<2024年7月15日 10:50時点>
- 対象ペア:AUDCAD(豪ドル/カナダドル)
- 含み損:6.5~7.0%推移
- ±0レート付近:0.90270
- 対象ペア:AUDCAD(豪ドル/カナダドル)
- エントリー開始日:2023年4月19日
- 開始レート:0.87958
- ポジション:売りを保有
- 複数ポジション構築
- 含み損:5.5~6.0%推移
- ±0レート付近:0.90300
※相場が逆行した場合は、さらに含み損率が大きくなります。
*含み損を保有中でも『出金申請』の操作は可能です。(含み損の決済は必要となります。)
AUD/CADの今後を分析|2024/7/7時点
カナダドルが売られ、豪ドルが買われている要因について、以下の観点から解説していきます。
- ファンダメンタル分析(中期目線)
- テクニカル分析(短期目線)
ご不明な点が御座いましたら、公式LINE経由でご質問をくださいませ。
*為替相場のため、100%この通りになるという事では有りませんので、ご理解・ご認識頂いた上で現状報告を致します。
ファンダメンタルズ分析
2024年4月末から続いている【AUD/CAD】の上昇ですが、「豪州」と「カナダ」の政策金利(金融政策)の影響が強いと考えています。
豪州|政策金利
RBA(豪州)は、主要通貨の中で一番のタカ派「引き締め」と言われており、前回のRBA政策金利発表(2024/6/18)にて政策金利は「据え置き」でした。
またブロックRBA総裁の発言は以下となります。
- インフレの上振れリスクに引き続き警戒
- 利上げも議論し、利下げは検討しなかった
主要国の多くは、利下げフェーズに入っている中で、【利上げも議論】というワードが出ています。
さらに豪州の月次CPI(2024/6/26)が発表されました。
豪州|(月次)消費者物価指数
2024年2月度の「月次CPI」は3.4%まで落ち込んでいましたが、(現在)4.00%まで上昇しインフレを抑制できていない状況です。
豪州は(基本的に)四半期CPIが重要視されていますが、月次CPIが上昇している事もあり、マーケットは「(政策金利)利上げもあり得るのではないか?」という観測が出てきている状況です。
▼豪州|政策金利の利上げ予想
ちなみに月次CPI(2024/6/26)発表前は、「利上げ」はほぼ織り込まれていませんでしたが、発表後はやや利上げ予想が高くなってきております。(以下の赤枠)
▼月次CPI
*2022年9月より計測開始
(豪州の)月次CPIは『2022年9月から掲載開始』となりましたが、豪四半期CPI比較では6〜7割程度の品目しかカバーしていないので、深読みをするほどのデータでないことも言われいます。
▼四半期CPIの状況(2024年7月8日時点)
RBA(豪州)の利上げ実施は、経済指標のデータ次第ということになりますので、次回の四半期CPI(2024/7/31)の数字に注目です。
RBA政策金利にて発表した2024年5月見通しは、
- 総合CPI:3.8%
- トリム平均値:3.8%
目標値への到達は【2025年後半】とされています。
注目されている四半期CPIにて(上記の数字より)、
- 鈍化:豪ドルは売られる対象
- 横ばい:「政策金利は据え置き」で様子見
- 上昇:豪ドルは買われる対象
ひとまず経済指標の結果を確認しながら、慎重なトレーディングを意識をしています。
続いては、売られる対象となっているカナダの現況について解説致します。
カナダ|政策金利
カナダ(BOC)は、G7の中で一番初めに「利下げ」を実施した国です。
(2024/6/5)BOC政策金利にて、5.00%→4.75%と25bpの利下げを行なっています。
(2024/5/1)マックレムBOC総裁は、
- 今後コアインフレ率は緩やかに鈍化し続けると予想している
- 1月以降のデータにより、インフレ率が緩やかに鈍化し続けるとの確信が強まった
上記のように発言しておりました。
豪州とは異なり、カナダの消費者物価指数(CPI)は下げ渋っているものの鈍化傾向であります。
このようなデータが決め手になり、25bpの利下げに踏み切る形となりました。
さらにカナダ中銀の声明では、インフレ率が2%の目標に向かっているとの確信を深めており、さらなる進展が得られれば「追加利下げを想定するのは理にかなう」として、追加利下げも示唆している状況。
(参考URL)ロイター通信
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/H42SYGSXN5NUNH3OOWQE3D3UYE-2024-06-05/
マックレム氏の発を確認すると、「基調的なインフレが緩和傾向にあることを示す持続的かつ一段の証拠により、金融政策はこれまでほど景気抑制的である必要がなくなった」と、ハト派な内容です。
(2024/7/5)カナダ雇用統計の結果は、
- 失業率:予想6.3% 結果6.4%(前回6.2%)
- 雇用者数:予想 +2.25万人 結果 -0.14万人(前回+2.67万人)
雇用状態があまり思わしくなく、経済が減速しつつある状態を示す数字となります。
このような材料がマーケットのさらなる「利下げ観測」を生み、現在の「カナダドル売り」に繋がっているということになります。
まとめ|ファンダメンタルズ
この両国の政策金利に対しての姿勢(タカ派・ハト派)が、(2024年5月以降の)AUD/CAD上昇に繋がっている状況と考えています。
豪ドルの強さは、
- (経済指標の)データ次第
- (マーケットの)政策金利引き上げに対する織り込み
引き続き、どのデータで反転のキッカケとなるか?に注目しています。
テクニカル分析
豪ドルは、オシレーター系(RSI&RCI)は買われすぎゾーンに突入し、テクニカル的には一時的な調整・反発材料がある事が見受けられます。
RSIはオシレーター系のテクニカル指標の代表格
https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/005.html
https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/017.html
トレーダーが意識しやすいとされているラインです。
- キリ番(0.92000)
- トレンドラインの上限
- レジスタンスライン
などが重なっている付近になります。
RSIは、週足にて80付近もうすぐ到達・4時間足では78%まで到達している状況。
つまりテクニカル分析では、反転の示唆として捉えることもできます。
ひとまず、反発のキーポイントとなるレートは「0.92000〜0.92300(2023年3月|戻り高値)」と考えています。
直近最高値に到達後は、一旦の利確が入り、上値更新が否定されやすい状況になることもあるので、まずは反発に期待をしながら静観している状態です。
まとめ
相場が逆行した時の一般的な判断は以下となります。
- 損切り(仕切り直しして利益をまた積み重ねるマインド)
- このまま保有し続ける
- 自動売買システムを停止、裁量による判断
(2024年6月20日時点)
自動システムの稼働を停止させ、裁量による判断を行うことを考えています。
まずはファンダメンタルズ分析に基づき、豪州の経済指標確認(結果)を行う予定です。
またテクニカル分析的には、相場が大きく偏っている状況の為、調整による下落も考え戦略的様子見といたします。
参考URL
(消費者物価指数が投資家から注目されている理由)