2025年4月4日に発生したクラッシュ相場、および緊急の損切決済について状況説明を致します。
日間の値動きは、2000年1月以降(直近25年間)ではリーマンショックを除く大規模な値動き(コロナショックとほぼ同等)となりましたので、資産を少しでも守るために損切り決済を行いました。
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(損切り)前日の状況|2025年4月3日
相場の背景は以下をご参考願います。
ただし、AUDCADは『関税の日(相互関税発表)』後も大きな影響はほぼありませんでした。
(勉強会にてお伝えをしている通り、いずれも資産国通貨・先進国で知られる国であり、比較的安定した動きをする通貨ペアの為)
当日の状況|2025年4月4日
一転して、2025年4月4日午前中より豪ドル(AUD)が徐々に、そして大きく売られた要因は以下となります。
また豪ドル(AUD)の主な特徴は以下になります。
- 世界景気に左右されやすい通貨(原産国の為)
- 中国と連動している通貨(最大の輸出国)
- 原油と連動している通貨(原産国通貨)
CADもほぼ同様の特徴があります。
今回発生した内容に加えて、25年4月1日(「関税の日よりも前)に発表されたRBA政策金利(当時は据え置きを発表)が、今後「利下げ観測」が織り込まれた要因もあります。
豪中銀、政策金利を4.1%に据え置き 米関税の影響懸念
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/YSREYSMB7NKLFHY3I6XYAIMDUQ-2025-04-01/
豪中銀(RBA)は現在の不透明感から金利を据え置きを選択しましたが、金融市場では利下げが優勢であると考えていました。
従来は2025年8月会合での利下げを想定していましたが、今回発生した理由により、豪州の経済は悪化する可能性がさらに浮上し、5月会合での利下げ予想が高まった印象です。
ただ上述した通り、(木曜日の)「相互関税が発表」時の動きは140pipsほどの動きだった為、レンジ内(想定内)の動きだと認識しておりました。
そして翌日(金曜日)の
- 「中国の報復関税」
- 「原油増産報道」
- 中国の格付け「+AからAに引き下げ」(格付け会社フィッチ)
など、悪材料が重なったことで瞬間的に大きく下落する事になります。
中国格付け、公的債務急増見込みで「A」に引き下げ=フィッチ
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HS7OCNL4F5NRBOTW4UUWEKQRNI-2025-04-03/
2013年以降のチャート
損切決済を行ったおもな理由は、東京市場(日中)は想定内での動きでしたが、ロンドン市場(夕方以降)に中国による「報復関税報道」以降に急落を開始した為、資産を少しでも保護するために『SL(損切)レート』を設定しました。
トレーディングチームによる裁量トレードでは、この下落に沿っ成行売りポジションを保有し、少しでも損失を和らげる取引を行いました。(売りポジションによる買い戻しを想定し、戻り売りも行う戦略)
またマクロ(ファンダメンタルズ)的には、
- 相互関税の悪材料が出揃う
- 関税施行の9日まで米国と交渉余地がある
テクニカル的には、
- (赤線)日足の抵抗線(0.86000付近)
- (オレンジ丸)オシレーターが2013年来の水準による反発
など、セリングクライマックス(「売りの最終局面」や「投げ売りのピーク」)からの反発や買い戻しが入ることも想定された為です。
いずれにしましても、大切な資産の一部を喪失させてしまったことには変わりはありません。
現状、他通貨ペアのポジションも保有しておりますので、事務局・トレーディングチームにて話し合いを行い、今後どのように対策していくべきか?準備をしていきます。
(2025年4月6日午後予定)
直近ボラティリティ
*直近3カ月のボラティリティ
主要通貨ペアと比較しても日間の価格変動幅が少なく、安定した動きを見せる特徴があり自動売買システムとして採用してきました。
今回は日間で400pips以上の動きとなり、2000年1月以降では冒頭に記載した通り(リーマンショックを除く)大きな値幅となりました。
成功報酬について
損切り前の残高に戻るまで、成功報酬は発生いたしません。
(ただし2025年3月末締め分は、自動システムにより4月に一度徴収される可能性がございます。)
そのため、PF徴収後が基準値の資産となります。